写真で日々綴る、不連続な手紙
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2008.09.06 .Sat 00:00
どうも、脱水機能の具合が悪い。
洗濯機の話だ。
あたしは貴重な午前の時間を、まだできない、まだできない、と、
洗濯機の前で無為に過ごす。
屋外に設置した洗濯機は、思いのほか寿命が早い。
あたしは、灰皿に煙草を摺りつけながら、
傷んだプラスチックに触れた。
1日も3日も、午前はこんな風に過ぎていった。
あたしの9月1日や9月3日って、こんなものなんだ。
あるいは、2008年9月自体がそんなものかもしれない。
もしかすると、35歳というものも、こんな感じなのかもしれない。
080901、080903、という風に記号化してみる。
あたしは、パソコンにいくつか保存してある文書のことを思い出した。
昔、大学の先生が日付で保存しておけ、と言っていたので、
いまだにその通りにやっている。
闇に光る画面に並んだ数字は、膨大な量になり、もはや意味をなさない。
数字を知っているならば、それを日付に還元することも可能だが、
羅列に疲れた視神経には、ただの画像情報にしか見えない。
それらは、数字というよりも、ただのアイコン。
あたしの毎日は、いつもこうしてアイコンに詰め込まれている。
2005とか、060723とか、991231とか、18とか、89というような。
殺風景な、数字だけの世界に圧縮される、あたしの生活。
反対に、その数字の書かれた扉を開けたならば、
あたしの9月が、滔々と溢れ出す。
※テキストはフィクションです。
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