写真で日々綴る、不連続な手紙
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2008.07.31 .Thu 00:10
PENTAX K100D, SIGMA 17-70mm DC MACRO
君の、脂っけのない肌や髪に、腕を回した。
それが大抵屋外だったためか、君がどんな香水をつけているのか、
今まで何も感知することがなかった。
そういえば、君の部屋もあまり匂いのない部屋で、
強いて言えば、安いシャンプーを詰め替えたときの匂いが、
こざっぱりとした洗面所に漂っているだけだった。
僕は、もう一度君に腕を回した。
乾いた肌の匂いがした。
今、僕が香水売り場の前で昔の恋人を思い出すように、
君のことを、君のいない場所で思い出すことはできるだろうか。
それは、物理的には不可能に思える。
僕ができるのは、たくさんの言葉によるヒントを散りばめて、
せいぜい嗅覚をだますことだけだろう。
だから、できるだけたくさんのヒントを。
できるだけたくさんの証拠を集めさせて。
※テキストはフィクションです。
このほか、同じシリーズとして、
" appetizer "、 " listen " 、 " touch " 、 " feelings " 、 " vision " をupしています。
五感+1感覚(当初は第六感的な感覚といいたかったのですが、実際はそうでもなかった(笑))
のシリーズになっております。
よかったら、ご覧ください*
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