写真で日々綴る、不連続な手紙
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2008.06.06 .Fri 22:49
PENTAX K100D, SIGMA 17-70mm DC MACRO
それぞれの人に、それぞれの思い。
ひとつひとつが小さな棘となって、世界を包み込んでいる。
世界は棘だらけだ、と感じてしまうのは、
贅沢なメインダイニングでの、独りで食べるヌーベルシノワーズの夕食と、
周囲からの静かな注目にうんざりしているからだろう。
私は箸を置き、地上4階に生い茂る庭木を眺めていた。
地理的には、庭の向こう側には美しい夜景が広がっているような気もするのだが、
ここから見えるのは、レストランのライトが照らす、グレーの庭(それもひどく狭く見える)だけだった。
デザートもそこそこに、
できるだけ背筋を伸ばして立ち上がり、
細心の注意を払って出口へと歩いた。
店に飽和していたざわめきが、私の周りだけ一瞬空疎になるのを感じながら。
ヒールが毛足の長いカーペットにめりこんでいる。
さっさと部屋に戻って、この気取った靴を脱ぎたい。
そして、だだっ広い静かな部屋で、ただひとり煙草を吸うの。
↑フィクションです。
長らく続いた薔薇の写真ですが、
このへんでお開きにしようかと思います。
ご覧くださった皆様、ありがとうございます!
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