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写真で日々綴る、不連続な手紙
admin

2024.11.22 .Fri 22:21
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2007.07.14 .Sat 02:18

b8non-1.jpg

七月某日 夕刻 曇り

昼寝から目覚めてみると、辺りは曖昧な色合いに変わっていた。
つい先ほど、古い友達と楽しい約束を交わしたばかり。
自分でそう思い込んだが、どうやら、それは夢だったようだ。


古い友達。
私たちは相思相愛だったにも関わらず、とうとう結ばれることはなかった。

そして、今生では、もう会うこともないかもしれない。
それは決定的な別れを迎えたからではなく、会いたい、会ってみたいということ以外に、
会う理由が見当たらないからだ。

rosenight2.jpg


私たちは「会う理由」なしには、会うことはない。

お互いに別の相手をみつけたから、というのは、いかにも陳腐で厭だ。
私たちの歩いている道が、あまりにもかけ離れてしまったこと。
それを、お互いによくわかっている、という方がピンとくる。

バイオリズム、という言葉の意味がやっと分かった気がする。

私は、迫ってくる夜気と潮の匂いを嗅ぎながら、勇者のように台所に立った。
最近まっすぐに帰宅するようになった夫のために、腕を振るうのだ。



※フィクションです(笑)
 また雑文を書いてみました。

 

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Comment from smallcountry 2007.09.04(Tue)00:47 edit  reply
lukaさんの世界好きです。
(いきなり告白っぽくてギョっとしたらごめんなさい^^;)
【懐かしいから会おうよ】と言えない人に逢いたい時に感じる、胸の奥がきゅっと掴まれる感覚になりました。この文章も、【Kの余韻】も。 
どうもありがとう。
→smallcountryさん from Joe. 2007.09.04 15:31
smallcoutryさん、こんにちわ!
こ、告白?! なーんて*
いえいえ、そんな風に表明してくださって、
嬉しいし、光栄です。

HPのArchiveから色々と読んでくださったのですね。
感想も書いてくださり、すごく嬉しいです。
ありがとうございます。

>胸の奥がぎゅっと掴まれる感覚

そうそう、そういう感じですよね。
それを共感できて、よかったです。
また何かを書けるかも、というパワーをいただきました。
本当にありがとうございます。
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