写真で日々綴る、不連続な手紙
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KONIKA MINOLTA CENTURIA 400-S2, Printed in PHOTOLOVER.
横浜、異人館、ベーリックホールにて。
この壁紙が大好きで、夢にも出てきてしまいました。
久しぶりに、このカメラの写真を貼ります。
1本のフィルムの中にお気に入りが何枚もあった、当たりフィルム。
そこから異人館の写真だけを抜き取り(たぶん、それはそのフィルムの大トロです(笑))、
スライドショウ 『 À l'ombre de la lumière < In the shadow of the light > 』を作りました。
タイトルの通り、自分としては「影」の印象的な写真がたくさん取れたと思います。
よかったら、ご覧ください。
*ダイレクトに再生= À l'ombre de la lumière
(どうでもいい話ですが、スライドショウのバックの色は、件の壁紙の色を意識して選びました。(^m^))
*スライドショウ一覧ページはこちら=+
*今日からpick upページを設置しました。=pick up
さて、1月30日で、Venus Joe Imagesのサイトが2周年を迎えます。
2周年記念(?)にサイトのリニューアルをいたしました。
KONIKA MINOLTA CENTURIA400-S2, Printed in PHOTOLOVER.
横浜で撮った写真で、Photoback(オンデマンド印刷による最小ロット1冊の自費出版写真集)を作りました。
左メニューにリンクがありますので、よかったらクリックしてみてください。
小さな写真集という感じで、自動再生されてる「つくりました」というところです。
リンク先にて、
拡大表示にされますと、写真集中にコメントとして書きましたショートエッセイもご覧いただけます。
ご興味がありましたら、どうぞ♪
まだ印刷があがってきていないので、
完成形を見ていないと、自分自身もまだなんともいえないのですが(笑)
ためいきの聴こえそうな空間がある。
そこで誰かがためいきをついていそうな、というよりは、
空間そのもののためいきが聴こえそうだと思う。
KONICA MINOLTA CENTURIA400-S2, Printed in PHOTOLOVER.
あるいはそれは、
うっすら開けた窓辺から時折入り込んでくる、
湿り気を帯びた風だろうか。
少し暗くなったからといって部屋の灯りはあまりつけないでいるのも、
たまにはいいでしょう。
差し込む光が刻々と変化していくのを感じていたいから。
過日ではありますが、
左メニューの小さなスライドショウを更新いたしました。
去年作った、直島旅行のスライドショウです。
今年はそれに写真を足したり引いたりして、リメイクしました。
具体的には、使用カメラや仕上がりの色合いにこだわらずに、
K100Dの写真を大幅に追加しています。
その結果、去年作ったものよりも、旅の記録として見られるものになったと思います。
ご興味があれば、大きいサイズでもご覧ください。
スライドショウ一覧ページから大きなサイズのものをご覧いただけます → ★
Agfa PRO200-n,Printed in PHOTOLOVER.
あたしの、金色の縁取りのついた白いボウル。
両手にころんと収まる小ささなのに、くるんくるんと描かれた優美な縁取り。
何度も引っ越している内に、どこへか紛れ込んでしまった。
何度も恋人が代わり、めまぐるしく生活が変わっている間に、
煙のように消えてしまった、小さな陶土のかたまり。
何度目かの失敗に傷つき、戻ってきたホテル。
防音がすぐれているのか、耳に圧迫感があるほどのしずけさ。
沈黙の中、冷蔵庫の中を漁る。
ルームサービスの受付時間が終わっていたのだ。
あなたの写真ばかりを、フィルム2本分くらい撮った。
レジ袋から取り出した、あのチープな紙袋を無造作にベッドに投げ出す。
あたしのベッドは、あなたのポートレイトでいっぱいになる。
ワンルームにありがちなベージュの壁紙と、あなたの。
写真をぜんぶ床に払いのけて、そこに横たわると、
ミルク色の天井に金色のアームのついた、貴婦人のようなシャンデリアがかかっていた。
あたしの、あのボウルは、どこへいったのかな。
ベージュに濁っていくあたしの心に、ミルクをたらしたように、
ほの白いものが広がっていく。
写真は、全部は捨てなかった。
床に散らばったのを上から一瞥して、一番写りのいいのを手帳に仕舞い、
残りは部屋の屑入れへ捨てた。
※テキストはフィクションです。
※写真は、横浜異人館にて。(どの館だか忘れてしまった^_^;)
大声で何かを叫びながら、走り出す少年たち。
今日は、昨夜の世界チャンピオンの話題で持ちきりなようだ。
大きいもの、強いもの、鍛え抜かれたものへの憧れは、普遍的だと思う。
そこに条件や注釈などないと、わたしも思う。
ラジオから流れる、いつものコマーシャル。
有名企業の流すそれに、40代とおぼしき男性が、妻にかわされて肩を落とすシーンがある。
その瞬間、その男性は、ふっ と、息を漏らすような音をたて、妻のウィットに苦笑する。
本当に一瞬の間だけ聴こえてくる、声であって声ではないような音。
それが、Hさんにそっくりだ。と、台所に立つわたしは手を止めた。
私がこの鳥小屋へ入ってみると、そこには少女がふたりいた。
少女たちは、口々に「おはよう」だの「See you」だのをこのインコ、大きなインコに浴びせていた。
しかし、「おはよう」は、「ああ」と返ってきたし、そのほかの挨拶もすべて「おお」とか「ああ」と不器用に発音されていた。
私は、この大きさと色彩だけが取り得のような鳥が、口真似をするとは知らなかったので、
「これはしゃべるの?」と訊ねた。
すると、少女たちが「そうだよ」と、得意げに胸を張り、ますます勢いづいて発音を続けた。
そして、この大きな鳥は、「…っかぁぁぁっ!!!!」と大声をあげ、そこにいた私たちをぎょっとさせた。
ひとりの少女は泣きながら、この小部屋を飛び出していった。
個人的に楽しまれる以外に、お使いになりたいものがありましたら、contactなどから一言お願いいたします。