写真で日々綴る、不連続な手紙
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ビルの脇に、あばらのような縞が切ってあるのを見たことがある。
ちょうど、こんな風にエクリュ色をした、新宿のビル。
夕方になって、そこがライトアップされると、
その凸凹がビル街の夕映えに浮かび上がって、
大きな動物の骨のようにも、あるいは宇宙船のようにも見える。
そこを、近くのビルの1階にあるカフェから眺めているのが好きだった。
といっても、そのカフェを見つけたのは、
そのビルを好きになってからずいぶんと時間が経ってからだったし、
そこへ行ったのは、それが最初で最後だった。
そのカフェで、誰かと一緒に炭酸水を飲みながら、
ビルの外壁が段々と鯨のあばらに暮れていくのを、見ていた。
あのカフェの、あの席。
お客は、わたしたち二人きりだった。
そんなことをふと思い出してしまった、新幹線の内装。
ただいま戻りました(^^)
新幹線の旅でした。
不在中、見に来てくださった方、どうもありがとう!
また更新していきますので、よろしくお願いいたします★
PENTAX K100D, SIGMA 100-300mm 1:4.5-6.7 DL
・・・まさか、こんなに近くで見られるとは思ってなくて、
大きな望遠レンズを持っていってしまった私。
そうですね、だいたい、花火の燃えカスがパラパラと落ちてくるくらいの位置。
服に黒い灰がたくさんくっつくくらいの位置です。
でも、そんな望遠レンズを通してみていると、
「花火」というより「炎の仕業(Fire work)」に見えてきて、
本当におもしろかった。
明日から、しばらく留守にします。
次回の更新 : 8月15日以降
※PCのない環境へ参りますので、コメントやメッセージへの返信も、15日以降になります。
それでは、皆様もよい夏休みを!!!
PENTAX K100D, SIGMA 17-70mm DC MACRO
君の、脂っけのない肌や髪に、腕を回した。
それが大抵屋外だったためか、君がどんな香水をつけているのか、
今まで何も感知することがなかった。
そういえば、君の部屋もあまり匂いのない部屋で、
強いて言えば、安いシャンプーを詰め替えたときの匂いが、
こざっぱりとした洗面所に漂っているだけだった。
僕は、もう一度君に腕を回した。
乾いた肌の匂いがした。
今、僕が香水売り場の前で昔の恋人を思い出すように、
君のことを、君のいない場所で思い出すことはできるだろうか。
それは、物理的には不可能に思える。
僕ができるのは、たくさんの言葉によるヒントを散りばめて、
せいぜい嗅覚をだますことだけだろう。
だから、できるだけたくさんのヒントを。
できるだけたくさんの証拠を集めさせて。
※テキストはフィクションです。
このほか、同じシリーズとして、
" appetizer "、 " listen " 、 " touch " 、 " feelings " 、 " vision " をupしています。
五感+1感覚(当初は第六感的な感覚といいたかったのですが、実際はそうでもなかった(笑))
のシリーズになっております。
よかったら、ご覧ください*
個人的に楽しまれる以外に、お使いになりたいものがありましたら、contactなどから一言お願いいたします。